感染性胃腸炎(infectious gastroenteritis)について解説します。
感染性胃腸炎とは
「感染性胃腸炎」は、細菌・ウイルス・寄生虫などの原因によって腹痛や下痢などを引き起こす病気の総称です。細菌によるものを「細菌性胃腸炎」といい、「腸炎ビブリオ」「病原性大腸菌」「サルモネラ」「カンピロバクター」などが原因となります。ウイルスによるものは「ウイルス性胃腸炎」といい感染性胃腸炎の原因の大部分を占めます。「ノロウイルス」「ロタウイルス」などが原因となります。
感染経路
以下に示す様々な経路が知られています。
汚染された食品・水を介して感染する「経口感染(食中毒)」
(原因食品などの詳細は、食中毒の原因解説を参照)
患者の吐しゃ物もしくは便が手指・物を介して感染する「接触感染」
患者の吐しゃ物などからの飛沫を吸引して感染する「飛沫感染」、患者の吐しゃ物などが空気中に舞いあがり吸引して感染する「空気感染(塵埃感染)」 (主にノロウイルス、ロタウイルス)
動物(ペットなど)を介した「接触感染」(主にカンピロバクター、サルモネラ)
潜伏期間
原因となる病原体によって異なります。
主な症状
原因となる病原体によって異なるが、主に腹痛、下痢、嘔吐、発熱などが見られる。
国内流行時期
一般的に夏期は、細菌性胃腸炎、冬期はウイルス性胃腸炎が原因となるものが多く、11~1月はノロウイルスによって、2〜4月はロタウイルスによってピークとなります。
ハイジーンメンバー募集中
便利なコンテンツや過去のハイジーンたよりがダウンロード出来る、ハイジーンメンバーを募集中です。
登録料、年会費等は無料です。
ライオンハイジーンメンバー限定
コンテンツのご紹介
-
ハイジーンたより バックナンバー 衛生情報をわかりやすく解説した過去のハイジーンたよりがダウンロードいただけます。
-
動画コンテンツ 現場実践に使える洗浄方法や知っておきたい衛生知識が学べる動画をご覧いただけます。
-
ポスター 従業員の方の意識付けにお役立ていただけるポスター素材をダウンロードいただけます。