咽頭結膜熱(プール熱)(Pharyngoconjunctival fever (PCF))について解説します。
咽頭結膜熱とは
「咽頭結膜熱」は、発熱、咽頭炎、結膜炎を3主症状とする感染症です。小児に多い感染症で、「アデノウイルス」によって引き起こされます。プールでの感染があることから「プール熱」とも呼ばれます。
感染経路
患者の咳やくしゃみなどによって感染する「飛沫感染」、ウイルスが付着した手やタオルなど患者が触れたものを介して感染する「接触感染」が主要な感染経路です。また、プールを介した場合には、汚染した水から結膜への直接ウイルスが侵入すると考えられています。
潜伏期間
5~7日
主な症状
急な発熱で発症し、頭痛、食欲不振、全身倦怠感とともに、咽頭炎にともなうのどの痛み、結膜炎にともなう充血、眼の痛み、涙が出るなど、3~5日間程度持続します。基本的にほとんどは自然に治りますが、特に新生児では重症化することがあり注意が必要です。
国内流行時期
例年、6月ころから徐々に流行し始め、7~8月にピークとなります。最近の傾向として冬季にも小流行がみられることがあります。
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