RSウイルス感染症(Respiratory syncytial virus (RSV) infection)について解説します。
RSウイルス感染症とは
「RSウイルス感染症」は、「RSウイルス」によって引き起こされる急性の呼吸器感染症です。乳児期の発症が多く、2歳までにほぼ100%の人が一度は感染するとされています。大人になっても再感染を繰り返します。
感染経路
患者の咳やくしゃみなどによって感染する「飛沫感染」、飛沫に含まれるウイルスが手指や物を介して感染する「接触感染」が主要な感染経路です。
潜伏期間
2~8日(通常4~6日)
主な症状
軽い風邪のような症状から重い肺炎まで様々です。初めて感染発症した場合は重くなりやすいといわれており、乳児期早期に初感染した場合は、細気管支炎、肺炎といった重篤な症状を引き起こすことがあります。
国内流行時期
例年、冬期(11~1月)にピークが見られ、夏季は少ない状態が続いていましたが、2011年以降、7月頃から報告数の増加傾向がみられています。
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