公開日:2022年3月22日
介護施設のニオイについて
介護施設では様々なニオイが感じられるのではないでしょうか。例えば特別養護老人ホームを対象とした全国調査では、気になるニオイ順に排泄物臭、体臭、食物臭が、感じる場所順に居室、廊下、共用室、トイレ、汚物処理室などが挙げられています※1。このように、介護施設のニオイは、場所や場面によってもニオイの種類や発生源が異なります。施設のニオイについて代表的な例を表にまとめてみました。
表1 代表的な場所や場面別のニオイとその発生源
場所・場面 |
ニオイ | 発生源 |
居室/フロア・廊下など/共有スペース |
体臭など | カーテン・ベッドシーツ・ソファ・車いすなど、頻繁に、またはすぐに洗えない寝具や布製品 |
トイレ・排泄処理 | 排泄物臭 |
トイレの便座の裏・ふち裏・床・壁など/おむつやポータブルトイレ |
洗濯室 |
食物臭/排泄物臭/体臭 |
食べこぼし・排泄物・汗・皮脂などが付着した衣類 |
浴室 |
腐敗臭/カビ臭など |
汚れの溜まった排水口・壁や床に発生したカビ |
施設におけるニオイの対策には、発生源へのアプローチ(物理的除去や化学的消臭など)と空間へのアプローチ(換気、空気清浄機や空間消臭など)が挙げられます。
ここでは表に沿って、各々のニオイ対策とライオンハイジーンのおすすめ商品をご紹介していきます。
※1 参考文献: 金 勲ら, 日本建築学会環境系論文集, 83, No.746, 393-401 (2018)
場所・場面別対策ポイント
1)居室、フロア・廊下など共有スペース
ニオイの発生源となるカーテンやソファ、寝具など頻繁に洗えない布製品については、ニオイが染みつかないように、換気設備や窓・ドアの開放などで定期的に室内の空気を入れ替えましょう。換気が難しい場合には空気清浄機や空間消臭剤の使用も効果的です。ニオイが染みついてしまった布製品に対しては、布製品用消臭スプレーがおすすめです。
お役立ち商品:
トップNANOX衣類・布製品の除菌・消臭スプレー
2)トイレ・排泄処理
トイレでは、飛び散った尿の乾燥、菌による分解で、ニオイが発生します。見落としやすい「便座の裏」や「ふち裏」、尿が飛び散った「床や壁」をしっかりケアしましょう。床や壁はこまめなケアで汚れがこびりつかないようにしましょう。
便器洗浄の詳しい方法はこちら:便器の洗浄マニュアル
トイレの壁・ドアの詳しい方法はこちら:ドア・壁の洗浄マニュアル
おむつやポータブルトイレの排泄物処理では、事前対策と処理の方法でニオイの発生を軽減できます。基本的に排泄物は時間の経過とともにニオイが強くなりますので、こまめな処理が一番重要です。おむつについては、適切な交換タイミングに加え、使い終わったおむつは、おむつ用の消臭袋やゴミ箱への消臭スプレーの使用により、ニオイが軽減されます。
ポータブルトイレは、ニオイが染みつくことがありますので、こちらもこまめに清掃することがポイントです。その他、専用の消臭剤の使用や防水マットを敷くなど、状況に応じて工夫するとよいでしょう。
排泄の介助中や使用後、気づいた汚れをふき取ることでもニオイを軽減できますので、すぐ手が届く場所へのトイレクリーナー設置もおすすめです。
お役立ち商品:
メディプロトイレクリーナー
ルックプラス まめピカ抗菌プラス トイレのふき取りクリーナー
3)洗濯室
汚れた衣類はニオイの発生源となります。時間と共にニオイが強くなるので、汚れたらすぐに洗濯することが理想です。汚れが激しい衣類は、手袋を着用して、事前にティッシュなどで固形物を取り除きましょう。洗濯機に入れる前に、洗剤や漂白剤を薄めた水につけ置きすると、汚れ、ニオイとも軽減されます。つけ置きの時間が取れない場合には、漂白剤の併用や、消臭機能の高い洗剤を選ぶとよいでしょう。
お役立ち商品:
トップ スーパーNANOX ニオイ専用
ライオンカラーブリーチEX
4)浴室
排水口に垢や毛髪、石鹸カスなどが溜まり、それを菌が分解してニオイとなります。溜まった汚れを一気に取り除く、パイプクリーナーがおすすめです。また、カビ臭に対しては、毎日の換気で湿気を溜めないことに加え、日々の清掃に防カビ効果のあるバスクリーナーを使用すると効果的です。
お役立ち商品:
濃効パイプマン
メディプロバスクリーナー
ご利用者様への配慮を一番に
快適な介護環境の維持・向上にあたっては、排泄ケアや口臭のケア、加齢臭や汗臭などの体臭のケアなど様々な場面において、ご利用者様の尊厳に配慮した適切なケアを心掛けることが何より大切です。
ライオンハイジーンでは、消臭関連商品やイラスト入りマニュアル提供など、場面毎のソリューションを提案させていただきます。お気軽にご相談ください。