食品工場のお悩み水産工場の「カビ」を効果的
に洗浄するコツ

洗浄でカビの生育環境から
ケアしよう

公開日:2023年5月30日

カビに狙われやすい水産加工

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 水産工場は水を使うことが多いため、「カビに悩んでいる」というお声をよく耳にします。工場内や加工用の器具を洗浄しているにも関わらず、カビがなくならないというケースも珍しいことではありません。しかし、カビをそのままにしておくと、製品品位の低下にもつながってしまいます。
本記事ではカビの特性を解説し、現実的で省力化された解決策をご紹介します。

カビを知る

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 そもそも、カビとは一体、どういったものなのでしょうか。
カビは微生物の一種です。根を張るように菌糸を伸ばして広がり、空気中に胞子を飛ばして繁殖していきます。カビが生えて黒ずんでいるのを目にしたことがあると思いますが、これが胞子です。胞子は風に乗って工場内に拡散されていきます。
 カビの生育に影響する環境因子は、①温度②湿度③栄養の3つです。カビは温度が20℃から30℃、湿度が60%を超えると増えやすくなります。そして加工中に飛び散ったタンパクや油脂、ホコリまでも栄養とし、繁殖していきます。また、カビの菌糸は根を張るため、洗浄して表面がキレイになったようでも、あとにまた繁殖することもあります。
つまり、カビが繰り返し発生する主な原因は、「生育しやすい環境」や「除去が不十分なこと」といえます。
このように、水を頻繁に使用する水産工場の現場では、カビが繁殖しやすい条件が整っていますので、日頃からのケアが必要となります。それでは、どのような解決策があるのでしょうか?

解決策1 カビをしっかり除去する

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 目に見えるカビの胞子を除去することは比較的簡単ですが、カビの菌糸の除去を踏まえるとカビに有効な塩素を配合した洗浄剤を使用するのがおすすめです。次亜塩素酸の酸化力(漂白力)で菌糸を取り除くことで、胞子が拡散して根を張ることを防止できます。
また、隙間に入り込んだ除去しにくいカビや掃除のしにくい天井などに付着したカビは、専門業者に洗浄委託するのも1つの方法です。まずは、現場のカビをしっかりと除去しましょう。
その上で、カビの再発を防ぐ対策を進めていきますが、現実的な解決策は「日々の清掃の徹底」となります。

解決策2 適切な洗浄でカビの生育環境を奪う

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 カビが少しでも残っていると再び繁殖してきます。再発防止に向けて、カビの生育環境を奪ってしまいましょう。とはいっても、水産工場で水(湿度)を取り除くことは困難です。そこで、日々の洗浄オペレーションの見直しをおすすめします。適切な洗浄によって、カビの栄養源となるタンパクや油脂などの有機化合物をしっかりと取り除くことができます。
洗剤は、リッチフォームMF604がおすすめです。次亜塩素酸とアルカリが、タンパクや油脂を強力に除去します。ただしアルミ部材に使用すると、浸食する可能性がありますので、アルミ製機器に使用する場合は、リッチフォームMF704Aが最適です。
 また、洗浄は壁、床、加工機器、コンベアなど、工場内の広い範囲を行うのが望ましいため、発泡機NT-A(洗剤自動供給型)と併せて使用すると、簡単な操作でムラなく発泡洗浄することができ、面倒なこすり洗いもいりません。
洗浄剤を正しく選定し、発泡機を併用すれば、誰でもラクに効率良く洗浄ができます。ぜひ導入を検討してみませんか。
なお、発泡機は様々な種類がありますので、目的と用途に適したものを選びましょう。お気軽にお問い合わせください。

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