公開日:2023年11月06日
虫などの異物混入対策は万全ですか?
生活スタイルの変化を受けて、近年、カット野菜を始めとする野菜加工品のニーズがますます高まっています。サラダ用だけではなく、炒め料理、鍋用など種類も様々です。
その一方で製品の品質には、消費者も厳しい視線を向けるようになっています。このため、虫などの異物混入対策については、より意識を高めていかなければなりません。
もちろん食品工場では、製造工程で野菜洗浄機の導入や検査体制の強化を図っていますが、すべての異物混入を防ぐのはむずかしいのが現状です。
この記事では、野菜に付着した虫などの異物を効果的かつ効率良く除去する方法をご紹介します。
水だけの洗浄では十分に除去できない
異物混入の防止のために、虫の対策は重要です。工場内への虫の侵入を防ぐために密閉性を高め、室内を陽圧にするなどの設備面での対策をとっていても、野菜の隙間などに付着している虫は事前に除去することが困難で、工場内へ持ち込まれる可能性が高いです。
そこで、野菜に付着している虫などの異物を除去するために、野菜洗浄機や浸漬槽を用いて流水やバブリングなどの物理力で野菜を洗浄します。ただし、水だけで洗浄すると虫などの異物を効率良く除去することはできません。
そこでおすすめしたいのが、野菜洗浄剤を使用する方法です。
野菜洗浄剤の必要性と効果
野菜洗浄剤を使用する理由は、ずばり、野菜についた虫などの異物を野菜表面から剥がれやすくする効果があるからです。
虫の多くは鉤爪がある脚で野菜にしがみついています。さらに、虫は水をはじく性質があるため、水中でもからだのまわりに空気の層を作り、しばらくは窒息しません。このため、水だけの洗浄では、生きたまま野菜にしがみついて、剥がれない虫もでてきてしまうのです。さらに野菜自体にも水をはじく性質があり、表面がでこぼこの野菜や毛状突起がある野菜は、野菜表面にまで水が行き渡らないため、洗浄や殺菌効果が不十分になる場合があります。
しかし、野菜洗浄剤を使用すると、水の表面張力が低下し、虫などの異物や野菜の濡れ性が上がるため、隅々まで洗浄しやすくなります。特に虫は、濡れ性が上がることで水中での不動化(殺虫ではなく窒息)が早くなり、野菜から剥がれやすくなります。
このように野菜洗浄剤を使用することで、野菜洗浄機や浸漬槽を用いた洗浄や異物除去の効果を簡単に高めることができます。
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野菜加工の現場に最適な「野菜キレイシリーズ」
「野菜キレイNEXT」に代表されるライオンハイジーンの野菜洗浄剤は、食品衛生法で定められた、野菜または果実に使用できる洗浄剤(※厚生省告示第370号第5項の洗浄剤規格に準拠)です。
虫などの異物除去力が高いのはもちろんのこと、バブリング洗浄機に使用しても、泡立ちを適度なレベルにおさえられるように消泡効果を持たせており、食品工場内での使用に最適な野菜洗浄剤です。また、殺菌料と併用すると、野菜表面の隅々まで殺菌水が行き渡ることで、殺菌のムラをなくし、効果を向上させることができます。
ライオンハイジーンでは、使用量や現場ニーズに応じてお選びいただけるよう、「野菜キレイNEXT」、「野菜キレイNX4」、「野菜キレイFX2」に加え、「野菜キレイDX」など豊富なラインナップを揃えております。現場で作業される方が扱いやすいよう、自動希釈装置とともに使用方法もご提案いたしますので、ぜひご相談ください。
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