公開日:2022年3月22日
知っていますか?洗浄剤の危険性
食品工場で使わる洗浄剤は、一般家庭の洗剤とは違い「保護具などを着用して使用することを前提とした」強アルカリ性や強酸性などの「強力な洗浄剤」があります。そのため、使い方を一歩間違えると事故が発生して労働災害につながるおそれもある危険なものです。
そこで、洗浄剤を正しく取り扱うポイントをまとめてみました。
洗浄剤を管理する上でのポイント
洗浄剤は化学物質を含みますので、必ずSDS(安全データシート)を入手して、SDSを基にリスクアセスメントを実施の上、その結果を周知していきましょう。
一定の危険有害性のある化学物質を含む製品を取り扱う事業所に対しては、労働安全衛生法によりリスクアセスメントが義務づけられています。
<運用のポイント>
・洗浄剤のSDSを準備して保管場所を周知する。
・リスクアセスメントを実施の上、洗浄剤の危険性・有害性に基づくリスク低減対策について従業員に周知する。
・必要な保護具(手袋や保護メガネ、マスクなど)を準備する。
・洗浄剤は、ラベルやSDSに記載されている保管条件や関連する法規に従い、適切に保管する。
洗浄剤を取り扱う時の注意事項
洗浄剤を安全に使用するためには、洗浄剤のラベルに記載されている「使用上の注意」やSDSをよく読んで正しく扱うことが重要です。
1)保護具着用の徹底
強アルカリ性の洗浄剤などは、皮膚や目に付着すると薬傷や失明につながるおそれがあり、大変危険です。必ず保護具を着用して洗浄剤に触れないように作業しましょう。
万が一、皮膚や目に付着した時は、作業の途中であっても直ちに流水で充分に洗い流し、ラベルやSDSに記載されている応急処置に従いましょう。
2)「まぜるな危険」
除菌や漂白などで使用される「次亜塩素酸ナトリウム」などの塩素系製剤のうち、「まぜるな危険」と表示された製剤は、酸性タイプの洗浄剤と混ざると「塩素ガス」を発生して大変危険です。ラベルの注意表示に従い、正しく取り扱いましょう。
また、吸入により健康に悪影響を及ぼすおそれがある洗浄剤を扱う時は換気を十分に行います。
3)「火気に注意」
食品工場でよく使用されるアルコール系除菌剤など、引火性のある製剤を扱う時は、火気使用にも十分に注意しましょう。
4)安易な詰替えに注意
洗浄剤を小分けして使用する場合は、必ずメーカーが指定する小分け容器に入れて使用します。指定以外の容器に小分けすると、液漏れや目詰まりの発生、容器の変形、誤使用の原因となるおそれがあります。
ライオンハイジーンからのご提案
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